英彦山修験道館ガイドツアー 開催報告

7月4日、英彦山修験道館ツアーを開催いたしました。

当日は朝から雨が降っておりましたが、参加者の皆さまが集まる頃には雨もやみ、英彦山スロープカー花駅に着いてから、大きく天候が崩れることもなく、無事にご案内することができました。
今回は、花駅2階の文化財室での見学から始まり、英彦山や修験の歴史について、添田町役場の文化財担当 岩本専門官からお話を伺いながら、修験道館周辺をご案内しました。

英彦山スロープカー花駅2階の山伏文化財室では、英彦山と天皇家、京都の公家、そして各地の信仰圏とのつながりについて、岩本専門官から詳しくご案内いただきました。
展示されている文化財一つひとつについても、その背後にある歴史的背景や当時の人々の思いにまで触れながらお話しいただき、とても濃く充実した時間となりました。

参加者の皆さんも、それぞれに熱心にメモを取ったり、次々に質問をされたりと、大変活発な時間となりました。
そうした問いかけ一つひとつに、岩本専門官が膨大な知識とご経験をもって丁寧に応えてくださったことも、とても印象的でしたし、私自身も大変学びの深い時間となりました。

また、廃仏毀釈の時代に英彦山が受けた影響や、その中で文化財や仏像を何とか守ろうとした人々の営みについてのお話もありました。
各地に隠されていた仏像が後に発見されたというお話からは、当時の人々の切実な思いや、信仰をつなごうとした願いが伝わってくるようで、深く心に残る時間となりました。

文化財室を見学した後は、スロープカーに乗り、神駅へ移動しました。
畳敷きの座席が印象的な、和の趣ある内装のスロープカーに乗り込み、雨上がりの美しい山々や、雨に濡れていっそう鮮やかさを増した新緑、そして紫陽花の咲く花園を眺めながらの空中散歩となりました。
参加者の皆さまも、車窓からの景色やお花をとても楽しんでおられる様子が印象的でした。

花駅から修験道館までの移動の際も、参道沿いでも様々な説明をしてくださり、雨上がりの美しい緑の中で、涼やかな風を感じながら、悠久の歴史を肌で感じるような時間になりました。


途中、予定していた修験道館が急きょ閉館となっており、内容を一部変更しての実施となりましたが、岩本さんにその場で柔軟にご対応いただき、普段は入れない坊やお庭のご案内をしていただくことができました。
英彦山の歴史や文化、修験の背景についてもたっぷりお話しいただき、参加者の皆さまにとっても印象深い時間になったのではないかと思います。

参加者の方からは、
「英彦山と天皇家・公家・各地とのつながりが興味深かった」
「普段なかなか入れない場所まで案内してもらえてよかった」
「長年研究されている方のお話で、英彦山の歴史や信仰への理解がかなり深まった」
といったご感想もいただきました。

また、雨の中での開催ではありましたが、
「山に近づくと雨が止んだのが不思議だった」
「荒々しさと静けさの両方を感じる尊い霊山だと思った」
という声もあり、天候も含めて印象深い時間になったことがうかがえました。

ご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました。
また、急な内容変更にもかかわらず丁寧にご案内くださった岩本さんにも、心より感謝申し上げます。
今後も、英彦山の自然や祈りの文化、修験の歴史にふれていただける機会を少しずつつくっていけたらと思っております。
また英彦山でご一緒できますことを楽しみにしております。

