【開催報告】第9回 山智会――出羽三山信仰と羽黒山の修験道――を開催しました

2026年10月22日(木)、羽黒修験道 二十度満行先達・佐久間秀紘先生をお迎えし、第9回山智会「出羽三山信仰と羽黒山の修験道」を開催しました。
今回は「犀之會」のご協賛をいただき、出羽三山に息づく信仰と、その背景にある歴史や地域の暮らしについて学びました。

■ 山の恵みと、先祖への祈り
羽黒山・月山・湯殿山からなる出羽三山。
お話から見えてきたのは、山伏が修行する場としてだけではない、お山の姿でした。
田畑を潤す水を生み、里や海の暮らしを支える山。
亡くなった人が帰り、先祖となって子孫を見守る山。
そして、三山を巡ることで、死者の世界を経て新しく生まれ直す「擬死再生」の体験。
山の恵み、先祖への祈り、日々の暮らしが深く結びついていることを、歴史と実践の両面からお話しいただきました。
また、神仏分離によって大きく形を変えながらも、祈りの旋律や先祖を祀る習慣などに、以前の信仰が受け継がれていることも印象に残りました。

■ 経験したことを、学びによって深める
私自身、羽黒で神子修行を経験しています。
今回、その土地の歴史や、地域の方々が担ってきた役割を知ることで、修行で見聞きしたことが少しずつつながり、「そういう背景があったのか」と理解が深まる時間になりました。
身につける装束、唱える言葉、一つひとつの所作。その意味を知った上で、次にお山に入ることが、いっそう楽しみになっています。
佐久間先生の言葉からは、羽黒への深い愛情と、受け継がれてきたものを、その意味とともに次へつないでいきたいという思いを感じました。

■ 対話から広がった学びと、後編の開催
当日は、福岡大学名誉教授の白川琢磨先生もご参加くださいました。
質疑応答では、英彦山や西日本の山岳信仰との共通点や違いへと話が広がり、地域ごとの信仰の豊かさにふれる時間となりました。
お話は尽きず、白川先生からも「ぜひ続きを伺いましょう」とご提案いただき、佐久間先生による後編の開催が決まりました。
ご参加くださった皆さま、佐久間先生、そしてご縁をつないでくださった犀之會の皆さまに、心より感謝申し上げます。

■ 次回・第10回 山智会のご案内
「出羽三山信仰と羽黒山の修験道【後編】」
後編では、羽黒修験の年中行事や秋の峰、地域で継承される修行のあり方など、今回じっくり伺いきれなかったお話を深めていただきます。
また、質疑応答でご要望のあった、女性の修行についても取り上げていただく予定です。
羽黒で山伏修行や神子修行を経験された方も、これから山の信仰にふれてみたい方も、ぜひご一緒ください。
日時:2026年11月25日(水)10:00〜12:00
講師:佐久間秀紘先生
開催方法:オンライン(Zoom)
参加費:2,500円
アーカイブ視聴期限:2026年12月31日(木)23:59まで
▼後編の詳細・お申し込み
https://peatix.com/event/5242315
前編のアーカイブも配信しています
今回の講座は、有料アーカイブでご覧いただけます。後編に向けた学びとしても、ぜひご活用ください。
視聴料:2,500円
視聴期限:2026年11月30日(月)23:59まで
▼前編のアーカイブ詳細・お申し込み
https://peatix.com/event/5240817
※前編のアーカイブと後編の参加チケットは、それぞれ別のお申し込みとなります。
これからも、お山に受け継がれてきた知恵と祈りにふれながら、皆さまとともに学びを深めていきたいと思います。
